荒城の月



春高楼(こうろう)の花の宴(えん)

巡(めぐ)る盃(さかずき)かげさして

千代(ちよ)の松が枝(え)わけ出(い)でし

昔の光いまいずこ



秋陣営(じんえい)の霜の色

鳴きゆく雁(かり)の数見せて

植うる剣(つるぎ)に照りそいし

昔の光いまいずこ



いま荒城の夜半(よわ)の月

替(かわ)らぬ光たがためぞ

垣に残るはただ葛(かずら)

松に歌うはただ嵐(あらし)



天上影は替らねど

栄枯は移る世の姿

写さんとてか今もなお

嗚呼(ああ)荒城の夜半の月



編    號 001006-B
發 行 所 Victor
曲    名 荒城の月
作    詞 土井晩翠
作    曲 滝廉太郎
編    曲 服部 正
演奏(唱) 松田トシ
伴    奏 箏獨奏  宮城道雄
國    別
分    類 
備    註 A-4425  J-2105

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Last update : 2008-09-02
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